YARITORI|オルガ・サニーナ 滞在制作・成果発表 『陰翳礼讃|樹々の下で』

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ポルトガル大使館
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YARITORI|オルガ・サニーナ 滞在制作・成果発表 『陰翳礼讃|樹々の下で』

2015年にPARADISE AIRのロングステイ・プログラムに参加したアーティスト、ヴァスコ・ムラオ企画の元、在日ポルトガル大使館との協働により新たな滞在プログラム「YARITORI」が始動した。本プログラムはポルトガル出身のアーティスト支援を目的としており、第一回目の招聘作家として173名の応募の中からオルガ・サニーナ(Olga Sanina)が選出された。サニーナは松戸に滞在し、約45日間にわたるリサーチおよび制作を行った。

都市の記憶としての樹木
サニーナの関心は、1923年の関東大震災と1945年の東京大空襲という、東京が経験した二つの壊滅的な災禍を生き延びた「戦災樹木」に向けられた。菅野博貢・根岸尚代両氏による先行研究『甦る戦災樹木』を参照しつつ、都内に点在する対象樹木へのフィールドワークを実施。新田神社(大田区)の樹齢数百年を越えるケヤキや、岩井神社(大田区)の空襲で炭化したイチョウなどを訪れ、その場所に残された痕跡を記録した。

新田神社(大田区)でのフィールドワーク。1945年の空襲を生き延びた御神木と対峙し、制作の素材となる落ち葉を収集する。
岩井神社(大田区)のイチョウ。幹には空襲による炭化の痕跡が色濃く残る。

 

制作プロセスと成果
収集された落ち葉や樹皮は、乾燥を経て植物標本(ハーバリウム)として保存される。サニーナはこれらを和紙、墨、グラファイト、金箔といった素材と組み合わせ、多層的なドローイング作品へと昇華させた。
滞在の成果展として、在日ポルトガル大使館にて個展『陰翳礼讃|樹々の下で(In Praise of Shadows | Under the Trees)』を開催。会場では、制作のプロセスを示す植物標本群と、樹々の肖像を描いた新作シリーズ「Echoes」が構成された。

新作シリーズ「Echoes」。和紙や墨を用いたミクストメディアにより、樹木の記憶と回復力を表現した。
在日ポルトガル大使館での展示風景。リサーチの集積である植物標本とドローイングが並ぶ。

開催概要(終了)
展覧会名:
『陰翳礼讃|樹々の下で』オルガ・サニーナ
会期: 2025年6月23日(月)〜7月7日(月)
会場: 在日ポルトガル大使館
主催・協力: 、在日ポルトガル大使館、YARITORI Program、PARADISE AIR


YARITORI https://www.instagram.com/yaritori.residencia.criativa

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