OPENSTUDIO_2023.04
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- STUDIO

Passepartout Duo
2023.04.05 - 2023.04.26

電子音響の質感と変幻自在のリズムから厳選されたパレットを使用し、私たちが音に耳を傾け、音とつながる方法を探求する。アナログ電子回路や従来のパーカッションから、部屋規模のテキスタイル・インスタレーションやファウンド・オブジェに至るまで、音楽制作に使用するツールを再評価し、ハンドメイド楽器の専門的かつ進化するエコシステムを継続的に開発している。
独立した音楽活動を維持し、アーティストやミュージシャンの国際的なネットワークを形成する方法を模索している彼らは、2015年にコラボレーションを開始して以来、ほぼ継続的にワールドツアーを行っており、旅の経験は彼らの型破りな創造プロセスに大きな影響を与えている。
最新の『Circo Pobre』(2022年)と『Daylighting』(2021年)は、それぞれ電磁気とテキスタイル生地で実現した音の合成と電子音楽インターフェースへの異なるアプローチ方法を探るLPで、このゼロからのアプローチは、一連のディスコグラフィー作品に具体化されている。2020年のLP盤『Vis-à-Vis』では、中央アジアを横断する1ヶ月間の列車の旅に同行したデュオが、持ち運べる木と金属の楽器のために書いた作曲を収録している。また、AIR Niederösterreich(オーストリア)でのレジデンスでは、Ernst Krenek InstitutのBuchla 100 シリーズを使用したEP盤『Epigrams』を通じて、アコースティックピアノとシンセサイザーのための作曲を行う時間を得た。
パスパルトゥー・デュオは、The Watermill Center(米国)、Swatch Art Peace Hotel(中国)、Rogers Art Loft(米国)、Embassy of Foreign Artists(スイス)など、世界中で数十のアーティスト・レジデンスの機会を得ている。また、 Casino Luxembourg(ルクセンブルク)、中之条ビエンナーレ(日本)、Aarhus Artspace(デンマーク)、Fanrong Museum(中国)などの会場で、自身の作品とアーティスト仲間とのコラボレーションの両方を展示しているのも、彼らの多角的なアプローチによるものである。
二人はSHAPE+ Platformの2022-2023年のアーティストリストに選ばれている。
パスパルトゥー・デュオは、ピアニストのNicoletta Favari(イタリア)とパーカッショニストのChristopher Salvito(米国/イタリア)によって結成された。